康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1415 ページ)
【戌集下】【飛字部】飛;康煕筆画:9;頁碼:1415 頁 28 行
古文【唐韻】甫微切【集韻】【韻会】匪微切、音非。【玉篇】鳥が飛び立つこと。【広韻】飞翔。【易・乾卦】飛龍天に在り。【詩・邶風】燕子飞翔。
また官名。【前漢・宣帝紀】西羌反叛し、佽飛の射士を募る。
また【釈名】船上の重室を飛廬という。上に在るが故に飛と称す。
また六飛は馬の名。【前漢・袁盎伝】六飛を馳騁せしめ、険峻の山中を奔駆す。【註】六馬の速きこと飛ぶが如し。別に騛と書く。
また桑飛は鷦鷯の別名。
また飛廉は神鳥の名。【三輔黄図】風を致す能く、身は鹿の如く、頭は雀の如く、角有り、尾は蛇の如く、文は豹の如し。【郭璞云う】飛廉は即ち竜雀なり。世これにより飛廉を以て風神の名と為すも、実はこれ一羽の鳥なり。
また【本草】漏芦もまた飛廉と名づく。
また【広韻】古に通じて蜚と作る。【史記・秦本紀】蜚廉走るに善し。
また借りて非の字と為す。【漢・長蔡君頌】堯舜に非ずんば誰か能く此れを為さんや。【説文徐註】上の旁の飛なる部分は、鳥の頸に象る。
考証:また借りて非と為す。【漢・長蔡君頌】「飛陶唐其郭能若是」。謹んで原文に照らし、「其郭能」を「其孰能」に改む。