康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 828 ページ)
【午集下】【石部】砅。康煕筆画 9、頁碼 828-04。【唐韻】【集韻】に「力制切」、音は「例」。【説文】に「石を踏んで水を渡る」とあり、字形は「水」と「石」より成る。【爾雅・釈宮】に「裳を褰げて水を渡る。帯より深きを厲と曰う」とあり、【論語】に「深則厲」と見える。【説文】はこれを「砅」と作る。また【集韻】に「鄰知切」、音は「離」。義は同じ。按ずるに、【字彙】はこの字について、「聘」の平声と注音し、「水流れて崖を衝く」と注す。郭璞【江賦】の「砅崖鼓作」、李白の詩の「砅冲万壑会」を引く。五画の「砯」もまた「砰」と注音し、「水の石を衝く声」と解す。音義相近く、混じて一字と為したるが如し。未だ知らず、郭璞の賦・李白の詩における「砅」の字は、果たして「氷」に従って「砯」と作るべきや否や。「水」に従って「砅」と作るは、後人の伝写の誤りなり。【正字通】特にこの誤りを正し、「水」に従うものは音「例」にして「厲」と通ずと定む。これは【説文】に合す。「氷」に従うものは水の石を衝く声にして、是なり。