康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 566 ページ)
【辰集下】【欠部】欣;康煕筆画:8;頁碼:566 頁 04 行。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】に「許斤切」とあり、音は「訢」に同じ。【説文解字】には「笑顔で喜ぶさま」と釈す。【礼記・月令】に「賞賜行われて、喜び悦ばざる者なし」と見え、【国語・周語】に「神に奉じ民を護るに、欣喜せざる者なし」とある。また「欣欣」も喜びのさまをいう。【楚辞・九歌】に「君歓楽にして安康なり」とあり、【陶潜・帰去来辞】に「木欣欣として栄ゆ」と見える。あるいは「訢」とも書く。【漢書・賈山伝】に「天下和楽して欣じ、堯舜の治興らんとす」とあり、また「忻」とも書く。【史記・管晏列伝賛】に「為に鞭を執り御すとも、我が慕い欣ぶところなり」と見える。また獣の力強さを形容する名でもある。【爾雅・釈獣】に「兎の極めて力あるを欣と謂い、牛の極めて力あるを欣犌と謂う」とあり。また州名なり。【広韻】に「もと漢代の陽曲県の地にして、隋に欣州を置き、欣口の名に因る」と記す。また姓なり。【奇姓通】に見えたり。また葉音して「虚言切」、音は「軒」に同じ。【陸雲・顧尚書に贈る詩】に「花すでに開き輝き、余光延べ難し。会うこと暫く別れ匆促にして、哀を以て欣承接ぐ」とある。【集韻】に「あるいは俽・惞と作る」と記す。