【巳集上】【水部】沝。康煕筆画 8、頁碼 612-05。【唐韻】【集韻】に「之塁切」とあり、音は「捶」に似る。【説文解字】には「二水なり」と釈す。【類篇】には、福建の人が水を「沝」と称すと記す。注:鄺氏の【易】において、「坎」卦を水と釈し、水を「沝」と書く。郭忠恕【佩觿集】に、音義同じくして字形異なる字の例として、水を「沝」、火を「

」と書くことが挙げられる。これにより、「水」と「沝」は音義同じくして、【説文解字】の釈とはやや異なることが示される。なお、楊慎【転注古音】では、「沝」の音を「委」とし、義は【礼記】の「或原或委」の「委」に同じとす。また【説文解字】の字源考釈によれば、「沝」は古文の「流」字であるとする。いずれも牽強付会の説にして、今は採らない。