康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 412 ページ)
【卯集中】【戈部】我;康煕筆画:7;頁碼:412 頁 01 行。古文。『唐韻』五可切、『集韻』『韻会』語可切、音は「俄」の上声。『説文解字』に曰く、「自らを称するなり」。『広韻』に曰く、「自らを称す」。また父母の邦(祖国)を称して「我」というは、親しみを示す詞なり。『春秋・隠公八年』に「我人祊」とあり。また姓あり。古に賢者ありて、書に『我子』と題す。また『説文解字』に別説ありて、「我」は頃頓(しばらくの間)の義とする。按ずるに、頃頓の義は「俄」(しばらく)と同じ。然れども字書に未だ「我」を「俄」の音に読むと註せるものなし、此れ存して考に備う。また『韻補』に叶音して「与之」に切り、音「台」に近し。『揚子・太玄経』に「我を出し我に入り、吉凶の魁たり」とあり。〔注〕「我」の音は「台小子」の「台」の如し。また叶音して「阮古」に切り、音「五」に近し。『張衡・鮑徳誄』に「業々たる学徒、童蒙我を求む。済々たる京河、実に西魯と為す」とあり。これは篆文の「我」の字なり。