康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 376 ページ)
【卯集上】【心部】忍;康煕筆画:7;頁碼:376 頁 04 行。【唐韻】而軫切。【集韻】【韻会】【正韻】爾軫切。音は「人」の上声。【説文解字】「能」なりと釈す。【徐鉉曰】ここにおける「能」の音は「耐」に同じ。字形は「心」に従い、「刃」に従う。【長箋】曰く、刀にて心を刺すが如し、これ忍耐の義なり。【周武王・書銘】曰く、片時を忍べば、その身を保つべし。また【広韻】強靭の義とし、心に包容・忍耐あるを指す。【左伝・昭公元年】に、魯は互いに譲り忍ぶをもって国を治めたりと記す。また不仁の事になんじらんとするを「忍」という。【詩経・大雅】曰く、その残忍の心、ただ反覆して悪を行なう。【詩経・小雅】曰く、君子の存心、何ぞかくも残忍なるや。また「忍忍」は、不忍に類する意なり。【後漢書・崔琦伝】に、心に不忍之情を抱くと記す。また姓なり。また【広韻】【集韻】【韻会】而振切、音「仞」に同じ。堅くして柔らかきこと、本字は「肕」なり。亦「忍」と書く。【周礼・地官・山虞注】曰く、柔忍、亦「刃」に通ず。【詩経・小雅・荏染柔木注】曰く、柔軟にして堅靭なる木は荏苒たる様なり。【釈文】音註に、「忍」は「刃」に読むとす。【礼記・月令・納材葦注】曰く、この時(の草木)は柔軟にして堅靭なり、「韌」「靭」「忍」の字義と同じ。