康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 952 ページ)
【未集中】【羊部】義;康熙画数 13;頁 952
【広韻】【集韻】【韻会】宜寄切、音は議。
【説文】己が威儀なり。我・羊に従う。
【注】臣鉉等曰く、善と同じ意なれば、故に羊に従う。
【釈名】義は宜なり。事物を裁制して、各々宜しからしむるなり。
【易・乾卦】物を利するは以て義に和するに足る。
また【説卦伝】に、人を立つるの道、仁と義と曰う。
また【容斎随筆】に、人物義を名とす、其の別最も多し。正道を仗るを義と曰う、義師・義戦是れなり。衆の尊戴する所を義と曰う、義帝是れなり。衆と共にするを義と曰う、義倉・義社・義田・義学・義役・義井の類是れなり。至行人より過ぐるを義と曰う、義士・義侠・義姑・義夫・義婦の類是れなり。外より入って正ならざるを義と曰う、義父・義児・義兄弟・義服の類是れなり。衣裳器物も亦た然り。首に在るを義髻と曰い、衣に在るを義襕・義領の類是れなり。衆物を合せて之を作るには、則ち義漿・義墨・義酒あり。禽畜の賢なる者には、則ち義犬・义乌・義鷹・義鶻あり。
また義渠は戎国の地なり。
【史記・秦本紀】義渠を伐ち、其の主を虜す。
【注】寧州・広州二州、春秋及び戦国の時は義渠にして、戎国の地なり。
また姓なり。
【前漢・酷吏伝】義縦、河東の人なり。
また誼と同じ。
【前漢・董仲舒伝】民を仁に漸み、民を誼に摩す。
また儀に通ず。
【前漢・鄒陽伝】東牟朱虚をして東に褒義父の後を褒めしむ。
【注】応劭曰く、邾儀父なり。師古曰く、義は儀と読む。
また宜と同じ。
【韻補】周官、凡そ人を殺して義なる者、【史記】君義嗣、魚羈切。
また【韻補】牛何切に叶う。周官注、儀を義に作る、古皆音俄なり。古文尚書、偏なく陂なく、王の義に遵え。陂は坡と音す。
按ずるに、【説文】は我部に在り。今【正字通】に従いて併せ入る。