康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 312 ページ)
【寅集中】【山部】峽;康煕筆画:10;頁碼:312 頁下段 18 行。『広韻』侯夾切、『集韻』『韻会』轄夾切、『正韻』胡夾切、音は洽。『広韻』に「巫峡、山名。蜀と楚の境にあり、山に三つの峡がある」とある。左思『蜀都賦』に「三峡の高峻険要を経る」と見え、注に「三峡は巴東県永安に在り、西陵峡・帰郷峡・巫峡を指す」とある。盛弘之『荊州記』に「三峡七百里の中、両岸の山連なって絶ゆる所なく、重巒疊嶂、天日を蔽り、正午にあらずんば日月を見ず」とある。また州名なり。秦の将白起、楚を攻めて夷陵を焼きしは即ち此の地なり。魏の武帝ここに臨江郡を置く。後魏、拓州と改め、開拓の義を取る。北周、其れ三峡の出口に在るを以て峡州と称す。別に、山勢険しく水流間に挟まるをも亦た峡と謂う。前出の「岬」の字の注を見るべし。『集韻』に「本は陜と作る。或いは陿と作る」とある。