【酉集下】【車部】較;康煕筆画:13;頁 1242。『広韻』古岳切、『集韻』『韻会』『正韻』訖岳切、音は覚。『説文』に「車の輢の上なる曲がれる銅なり」とあり。『崔豹・古今注』に「車の較は重耳なり。車輦の上に重ねて起こり、両角のごとくす」とある。『詩・衛風』に「猗(あ)れ重較兮」と見え、注に「較は軾より高し。輢は両旁に植うる木にして、較は輢の上に横たわる。蓋し古者は車皆立ち乗じ、平常は立てば較に凭れ、敬を為すべきときは乃ち俯して軾に凭る。較は軾の上に在り、両角のごときを以て、故に重較と云う」と釈す。また『広韻』に「車の箱なり」とあり。『後漢書・輿服志』に「金薄繆龍、輿の倚較と為す」と見え、注に「車の箱を較と為す」とある。また角に通じて、相競うをいう。『孟子』に「魯人猟較す」とあり。また『広韻』に古孝切、音は敎。校に通じて、比較するをいう。また『広韻』に「略なり」とあり。『孝経』に「蓋し天子の孝なり」と見え、疏に「蓋とは辜較の辞なり。辜較は猶お梗概のごとし。其の大略を挙ぐるを言う」と釈す。また『正韻』に「著明の貌」とあり。『前漢書・孔光伝』に「較然として甚だ明らかなり」と見える。『集韻』に或いは

と作る。今一般に較を用いる。考証:『後漢書・輿服志』「金簿繆龍、輿の倚較と為す」。謹んで原文に照らし、金簿を金薄に改む。