康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 133 ページ)
【子集下】【几部】几;康熙筆画:12;頁碼:133 頁 57 行。【唐韻】居履切。【集韻】【韻会】挙履切。【正韻】居里切。いずれも去声に寄す。【説文】踞るべき机なり。【徐曰】人の凭り坐する所なり。【詩・大雅】或いは筵を肆し、或いは几を授く。【周礼・春官】五几あり。玉几、彫几、彤几、漆几、素几なり。【劉歆・西京雑記】漢の制、天子は玉几を用い、冬には絺錦を加えて其上に覆う。これを絺几という。凡そ公侯は皆竹木の几を用い、冬則ち細きものをもって嚢とし、これに凭る。【玉篇】案なり。また機と作る。【左伝・昭五年】機を設けて倚らず。また「几几」、安重なる貌なり。【詩・豳風】赤舄几几。几の古文。【唐韻】居衣切。【集韻】【韻会】居希切。音機。【説文】微なり。【易・繋辞】几とは、動の微にして吉の先に見ゆる者なり。【書・皐陶謨】兢兢業業として、一日二日万幾あり。【伝】万事の微を戒懼すべきことを言う。また【説文】殆なり。从丿、从戍。戍は兵守なり。而して兵守する者は危なり。【爾雅・釈詁】几、危なり。【注】几、猶お殆のごときなり。【詩・大雅】天の罔を降す、維れ其れ幾矣。また【玉篇】期なり。【詩・小雅】爾に百福を卜す、几のごとく式のごとし。【疏】汝に百種の福を与える所以、其の来たる早晚、期節あるがごとく、其の福の多少、法度あるがごときなり。また【爾雅・釈詁】庶幾、尚なり。【疏】尚とは、心の希望する所を謂う。【孟子】王庶幾之を改むべし。また察す。【礼・玉藻】御瞽几声の上下を聴く。【周礼・地官・司門】出入して物ならざる者を几す。【注】物ならざるとは、衆と同じからざるを謂う。また【司関】関門の徴なきも猶お几す。【注】租税なしといえども、猶お苛察して奸人をして出入せしむべからず。また【韻会】将に及ばんとするなり。【爾雅・釈詁】近し。【易・中孚】月幾望。【礼・楽記】楽を知れば則ち礼に幾し。【史記・留侯世家】幾て乃公の事を敗れり。按ずるに、『爾雅』『釈文』は音機、『史記索隠』は音祈、『礼記』『釈文』は音譏。また巨依反。『韻会』云う、機・祈の二音是なり。また【広韻】【集韻】【韻会】渠希切。音祈。【集韻】器の沂鄂なり。【礼・郊特牲】丹漆彫几の美。【注】几とは、漆饬して沂鄂せるを謂う。【疏】彫とは刻鏤を謂う。几とは沂鄂を謂う。丹漆をもって彫饬し、以て沂鄂と為すを言う。【釈文】几、巨依反。また【広韻】居狶切。【集韻】【韻会】挙豈切。机上声。【玉篇】几几、多なり。【広韻】几、何ぞ。【韻会】几、多少を問うの辞なり。【左伝・僖二十七年】内を靖めて外を敗る、所獲几何ぞ。【史記・万石君伝】少子慶太僕御となり、出づるに、上車中の馬幾匹と問う。また【韻会】未だ多からずを无几と曰う。また物の多からざるも亦た无几と曰う。また【広韻】【集韻】【韻会】其既切。祈去声。【広韻】几、未だ已まざるなり。また【集韻】覿に通ず。【左伝・哀十六年】国人君を望むこと、歳を望むがごとく、日日以て幾す。【注】君の来たるを冀う。【史記・晋世家】幾て君と為らん。【注】几、望を謂う。