康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 504 ページ)
【辰集上】【月部】月。康煕筆画:4。頁碼:504 頁第 19。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「魚厥切」とあり、音は「軏」に同じ。『説文解字』に「闕なり」とあり、太陰の精気とす。『釈名』に曰く、「月とは缺の義なり。満ちればすなわち欠く」。『易経・繋辞』に陰陽の義を日月に配すとあり。『礼記・祭義』に月は西方より出づと記す。『公羊伝・荘公二十五年注』に月は土の精気なりと云う。『史記・天官書注』に月は陰精の宗主なりと称す。『淮南子・天文訓』に水気の精気が凝じて月となると云う。また『尚書・堯典』に閏月を設けて四時を定め歳を成すと記す。『伝』に一年十二月、一月三十日、三年に一閏を置くものと解す。また『尚書・洪範』の第二を「月」と称す。『伝』に一月を紀するの単位なりと云う。『疏』に朔日より晦日に至り、大月は三十日、小月は二十九日と説明す。『礼記・礼運』に月を度量の単位と為すとあり。『注』に天の運行、三十日を一月とすと云う。また姓に月氏あり。金代に月彦明初めて孔子廟を建て、明代洪武年間に月輝・月文憲あり。また外国名にもあり。『前漢書・霍去病伝』に遂に小月氏に至ると記す。また『韻補』に葉音「危睡切」とあり。『曹植・七啓』に世に聖明の宰相ありて帝王を輔け覇業を成す。功徳は天地と等しく、光輝は日月と斉しと云う。また葉音「魚橘切」とあり。『黄庭経』に洞房の霊象は北斗および日月のごとく、父を泥丸と称し母を雌一と称す。日月星の三光発して子女の室に照り入ると云う。『類篇』に唐代の則天皇后が字を作りて「囝」と作すと記す。『正字通』に「肉」を偏旁と為すときは元来「肉」と書き、石経にて改め「月」と作り、中間の二画は左右を連ねて、「日月」の「月」と異なると説明す。今俗に「月」と書いて以て区別す。「月」字の中間は「冫」に従い、「二」に従わざる写法なり。