康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 81 ページ)
【子集上】【丿部】久;康煕筆画:3;頁碼:81 頁 19 行
【唐韻】【正韻】挙有切、【集韻】【韻会】已有切、音九。暫の反。【易・繋辞】に恒久とあり。【中庸】に息まざれば則ち久しとあり。【注】に「久とは常に其の中に存するなり」と釈す。【老子・道徳経】に「天は道なり、道は久し」とあり。又待つ義あり。【左伝・昭公二十四年】士伯曰く「我が君は盟主の故を以て、子を久しく待たしむ」と。又【説文解字】に「久は後より艾(もぐさ)を灼く。形は人の脛に象り、後に拠る物あり」と釈す。【周礼】を引きて「兵器を牆に倚りて其の曲がるを視る」という。按ずるに、今【考工記・廬人】に「灸」と作り、牆に倚りて其の曲がるを観るの義なり。【注】に「灸は支柱の如し」とあり。【釈文】に音救と読む。又【儀礼・士喪礼】に「夏祝、余飯を煮て、二鬲に盛り、西墻下に置き、疏布にて覆わず、粗布の【久】をもって之を覆う」と載す。【注】に「久は灸と読む」とあり。【疏】に「灸は塞ぐの義なり。直に粗布をもって鬲の口を塞ぐを謂う」と釈す。又【韻補】に葉音挙里切、音幾とあり。【詩経・邶風】「何其久也、必有以也」に久と以と韻を協う。【小雅】「来帰自鎬、我行永久」に喜・祉と韻を協う。【楚辞・招魂】「層氷峨峨、飛雪千里。帰来帰来、不可以久」に久と里と韻を協う。