康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 707 ページ)
【巳集下】【犬部】狂;康煕筆画:8;頁碼:707 頁 20 行
古文【広韻】巨王切【集韻】渠王切、音軖。【広韻】病なり。心得失の地を審らかに能わざるを則ち之を狂と謂う。【書・微子】我其れ発して狂う。【疏】狂は心に生じて外に出ず。応璩の詩に云く「念積もって狂癡を発す」、此れ其事なり。
又【書・洪範】曰く狂は常に風若し。【疏】鄭康成は狂を倨慢とし、不敬に対す、故に慢なりと為す。
又【集韻】一に曰く躁なり。【詩・鄘風】衆稚にして且つ狂なり。【伝】是れ乃ち衆幼稚にして且つ狂、進取一槩の義なり。【疏】論語に云く「狂者は進取す、古例を仰ぎて時俗を顧みず」、是れ進取一槩の義なり。【論語】古の狂は肆(ほしいまま)なり、今の狂は蕩(みだれ)なり。
又【詩・鄭風】子都を見ず、乃ち狂且を見る。【伝】狂は狂人なり。【疏】都是美好、狂は醜悪なり。
又鳥名。【爾雅・釈鳥】狂は茅鴟なり。【註】今鶂鴟なり。鷹に似て白し。【疏】茅鴟一名狂。按ずるに広韻は鵟と作る。
又【爾雅・釈鳥】狂は鳥なり。【疏】鳥一名狂。【山海経】栗広の野に五彩の鳥有り、冠有り、名づけて狂鳥と曰う。按ずるに集韻は鵟と作る。亦作る。
又山水の名。【山海経】狂山は草木無く、冬夏雪有り、狂水出でて西流し、浮水に注ぐ。又大の山に狂水出でて西南流し、伊水に注ぐ。【註】国名記に云く「狂水綸氏の城を逕る、今南陽に在り」。
又【集韻】本作る。【説文】狾犬なり。或は作る。
又【広韻】【正韻】渠放切【集韻】具放切、音誆。【広韻】狂は輒(すみや)かに為すなり。
又【集韻】古况切、音誑。惑なり。
又【集韻】局縛切、音戄。狂狂は犬走る貌なり。