康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 123 ページ)
【子集下】【儿部】兄;康熙筆画:5;ページ番号:123 頁 09 行
【唐韻】音は許栄切、【集韻】【韻会】【正韻】音は呼栄切にして、「虩」字の平声と同じ。
【説文解字】年長者と釈す。
【通論】「兄」の字は「口」と「児」より成る。「児」は人が下に在るを表し、兄がその下を教うるなり。
【精蘊】「人」に従い「口」に従うは、弟いまだ事理を悟らざるをもってこれを誨うるを表すなり。
【爾雅・釈親】男子にして先に生まれたるを兄と曰う。
【玉篇】「昆」と釈す。
【詩経・小雅】今世の人、兄弟に如く親しむ者なし。
【管子・心術篇】和気をもって人に接すれば、兄弟にも増して親し。
また【集韻】【韻会】音は許放切、【正韻】音は虚放切にして、「況」に読む。
【前漢書・尹翁帰伝】尹翁帰、字は子兄。【注】師古曰く、兄の音は「況」に同じ。
また【詩経・大雅】心の憂い絶えず、悲傷失意胸に満つ。【注】「倉兄」は「愴恍」と同じ。
また【詩経】此の事を職掌し、ますます(我が憂思を)牽引す。【注】「兄」は「恍」と同じ。
また「況」と同じ。
【漢樊毅華嶽廟碑】君の善行は必ず記さる、況んや此の盛徳をや。【注】兄は況と同じ。
【管子・大匡篇】召忽管仲に謂いて曰く、天下を得るとも、我生きんことを欲せず。我生きんことを欲せざるにおいて、況んや我をして斉国の政を掌らしむるをや。
また【説文解字】「況」「貺」は皆「兄」をもって声とす。
【白虎通】兄とはすなわち「況」なり。兄の父に対するは「況」(比擬)が如し。今江南江北なお兄を「況」と称す。
また音は虚王切にして、「荒」に読む。
【詩経・魏風】かの岡に登りて、我が兄を望む。
【晋魯褒銭神論】親愛すること兄の如く、名づけて孔方と曰う。
【通雅】兄を「況」と称するは、「荒」の音に源す。
【釈名】兄とはすなわち「荒」なり。「荒」は大なるの義なり。青州・徐州の人兄を「荒」と称す。
また【正字通】方言の音は「薫」に如く、義同じ。