康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 904 ページ)
【未集上】【竹部】籠;康熙筆画:22;頁 904。『広韻』盧紅切、『集韻』『韻会』盧東切、音は栊(ろう)。『説文』に「土を挙げる器」とあり、一説に笭(れい)ともいう。『西京雑記』に「漢の制、天子は象牙をもって火籠(かろう)とす」と見え、また鳥を囲う檻(おり)を籠という。『荘子・庚桑楚』に「天下をもって之を籠と為さば、則ち雀逃るる所なし」とあり、また包み挙ぐるの義もある。『前漢・食貨志』に「貨物を籠め、塩鉄を籠む」と見える。また矢を盛る器にして竹をもって作る。『周礼・夏官』に「田弋、籠箙(ろうふく)の矢を充つ」とあり、注に「籠は竹の箙なり」という。また地名。『史記・匈奴伝』に「五月、籠城に大会す」と見え、『韻会補』に「広南の化外、古の南越の地、唐に籠州を置く」とある。また『広韻』『集韻』力鐘切、『正韻』盧容切、音は龍(りょう)。竹の名。『張衡・南都賦』に「其の竹は籦(かん)・籠・篾(べつ)」と見え、また籠は竹製の車の軬(はん)なり。『揚子・方言』に「車の枸簍(こうろう)、宋魏の間は之を籠と謂う」とあり、『史記・田単伝』に「其の宗人に命じて尽く其の車軸の末を断ちて鉄籠を傅(つ)けしむ」と見え、注に「『方言』曰く、車の轊(えい)、斉は之を籠と謂う」とある。また草の名。『管子・地員篇』に「籠と斥(せき)有り」と見え、また『広韻』『正韻』力董切、『集韻』『韻会』魯孔切、音は攏(ろう)。箱籠(そうろう)。また竹器。『周礼・地官・遂人』に「道の野役及び窆(ひん)に、磨を抱き、丘籠を共(きょう)す」とあり、また瀧(ろう)と同じ。『荀子・議兵篇』に「東籠して退く」と見え、注に「涷瀧(とうろう)と同じく、沾湿(てんしつ)の貌(さま)」とある。