康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 887 ページ)
【未集上】【竹部】箋;康煕筆画 14;頁 887。『広韻』『正韻』則前切、『集韻』『韻会』将先切、音は湔。『説文』に「表識の書」とあり。『篇海』に「古時、事を記録するに竹片を編みて成す」という。『広雅』に「箋とは説くことなり。また書写の義もあり」という。鄭康成が毛氏の詩学を闡発し、毛伝の説明が詳ならざる所を補足してこれを箋と称す。『呂忱・字林』に「鄭玄は毛公の学説を審にして備わりたりとし、その旨に従い闡明して毛公の意を表し、其中的内容を記し標明するがゆえに、特に箋と称す」とある。『博物志』に「聖人の作るところを経と称し、賢者の述べるところを伝と称す。鄭康成が『毛詩』に註したるを箋と称す」とあり。あるいは曰く、毛公かつて北海郡守たりしに、鄭玄はこの郡の人にして、謙恭にして註と称するを恐れ、ただ其中の明ならざる所を標明するのみと。『玉篇』にまた牋に通ずとあり。