康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 414 ページ)
【卯集中】【戈部】戯;康煕筆画:17;414 ページ
【広韻】【集韻】【韻会】香義切【正韻】許義切、希の去声に読む。
【説文】三軍の偏師を指す。一説に兵器を指すという。
また【広韻】戯弄・遊戯を指す。
【礼記・坊記】閨門の内、戯して嘆ぜず。【注】戯は小児の談笑を指す。
また冗談を言うこと・戯謔を指す。
【詩経・衛風】善く戯謔す。
また遊戯を指す。
また姓である。
【魏志】潁川の戯志才。
また【広韻】古文の「呼」の字なり。詳細な注釈は口部五画に見る。
また【広韻】許羈切。【集韻】【韻会】【正韻】虚宜切、羲と読む。
【集韻】嗚戯は感嘆詞なり。按ずるに【広韻】はこの字を虞韻に入れ、古文の「呼」の字なりとし、また支韻に入れてこれも感嘆詞と解する。されば「戯」の字には二つの読みあり、本来いずれも読むべし。【正字通】に曰く、詩中の「於戯」はすなわち「嗚呼」にして感嘆詞なり、あるいは賛美を表し、あるいは悲傷を表す。後世の文人学士はこれを一定の格式となし、哀悼の祭文なれば「嗚呼」を用い、封官授爵の冊命の文なれば「於戯」を用う。「嗚呼」は哀傷を表し、「於戯」は賛嘆を表すと為すは、牽強付会の穿鑿の説なりとの批判は是なり。しかれども「呼」と「戯」相通ずと為さば、「戯」は「呼」と読むべけれども、「呼」はなお「戯」と読むべからず。蓋し「戯」の字には「羲」の読みありて、「呼」の字はただ七虞韻に帰するがゆえなり。
また「羲」に通ず。伏羲なり。
【荘子】伏戯と作る。
【史記】虙戯と作る。
【荀子・成相篇】文武の道は虙戯と同じ。
また地名なり。
【魯語】幽王、戯に滅ぶ。
また【集韻】呼為切【韻会】吁為切、「麾」と同じ。
【集韻】旗幟の類を指す。
【周礼・夏官】大麾を立てて田す。版本によっては「戯」と作るものあり。
【史記・項羽本紀】諸侯、戯下に罷り、各々国に就く。【注】「麾」に同じ。
また【集韻】駆為切、虧と読む。傾斜・側倒を指す。
【周礼・春官・喪祝注】披を執りて傾戯に備う。
また【集韻】于宜切、漪と読む。本は「陭」の字なり。
【説文】上党の陭氏の阪。版本によっては「戯」と作るものあり。
また【集韻】桑何切、娑と読む。「娑」は本は「犠」の字なり。
【周礼・春官・両献注】酒尊の名。翡翠をもって飾る。鄭司農の説に、あるいは「献」と作り、また「戯」とも作るという。