康熙字典解説
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【丑集上】【土部】報;康熙筆画 12、頁 234。『唐韻』博耗切、『集韻』『韻会』博号切、音は保の去声。意味は返信する、酬いる、報いること。『詩経・鄭風』に「人われに木瓜を贈れば、我これに瓊琚を報ず」。『礼記・郊特牲』に「本に報じ、始に反る」。注に「恩徳に謝するを報と謂い、本に功を帰するを反と謂う」。『史記・范睢伝』に「睚眦の怨みといえども必ず報ず」。また告知・報告を指す。『前漢書・呉王伝』に「文書なく、口頭をもって報ず」。『天宝遺事』に「新たに進士に及第せる者、金粉をもって帖子を書し、家書に附して及第の喜報となす」。また相合し対応することを指す。『礼記・喪服小記』に「下殤の小功には濯ぎたる麻を用いて帯とし、その本を絶たず、屈折して両端を合わせて報ず」。また罪犯を判決することを報という。『前漢書・張湯伝』に「供詞を録し、訊問し、定罪し、報ず」。また晩輩が長輩と通姦することを報という。『左伝・宣公三年』に「鄭の文公、鄭子の妃なる嬀と報ず」。注に「鄭子とは鄭の文公の叔父子儀なり」。『漢律』に「叔父の妻と通姦するを報という」。また「赴」に通じ、急速なる意を表す。『礼記・喪服小記』に「急葬の者は速やかに虞祭を行って魂を安んず」。注に「報は赴と読み、急速の意なり。虞祭は神を安んずるものにして遅るべからず」。本字は「」と作る。