【巳集中】【爪部】爰;康煕筆画:9;ページ:689 頁第 05。『唐韻』羽元切、『集韻』『韻会』于元切、音「袁」に同じ。『説文解字』に「引」とあり、牽き導くの意味。字形は「

」と「于」より成る。『集韻』に引述を表す虚詞とある。『爾雅・釈詁』に「粤」「于」「爰」は皆「曰」(言う)の義とし、「爰」「粤」「于」互いに訓ず。〔注〕これ語を転じて相訓ずるなり。『尚書・咸有一徳』に「爰革夏正」。〔伝〕「爰」を「于」と釈す。『詩経・小雅』に「爰及矜人」。〔箋〕「爰」を「曰」と釈す。また『爾雅・釈訓』に「爰爰」は舒緩の貌。『詩経・王風』に「有兔爰爰」。〔伝〕「爰爰」は悠緩の義。また『揚子・方言』に「爰」は怒りの義。楚にて「爰」と称す。また『広韻』に哀傷の義と釈す。また『左伝・僖公十五年』に「晋是において爰田を作す」。〔注〕もと公田に属する税収を、賞賜を受けた衆に移すこと。〔疏〕「爰」は改易の義。もと公に帰する所を改易して衆に賜うをいう。また『史記・張湯伝』に「劾掠治し、爰書を伝す」。〔注〕「爰」は更換の義。古来、办案の者に愛憎好悪あるを忌み、獄訟の文書を更換して他の官に案情を核实せしむ。また『爾雅・釈鳥』に「爰居」、また「雑県」ともいう。〔疏〕「爰居」なる鳥、大小馬駒に似たり。別名雑県とす。『国語・魯語』に海鳥を「爰居裔」という。また『説文解字』に籀文の「爰」は「車轅」の「轅」にも用いるとあり。また姓とする。『広韻』に「袁」時に「爰」と作るとあり。濮陽に出で、舜の後裔胡公の子孫なり。