【卯集中】【手部】揮;康熙筆画 13;頁碼 444 頁下段第 10。古文字形。『唐韻』許帰切、『集韻』吁韋切、音は輝。『説文解字』に「奮い起こす、振り揚げる」とあり。『広韻』に「振るう、揺する、泼ぐ(水を撒き散らす)」とあり。『爾雅・釈詁』に「尽くす」とあり。注に「揮振とは水分を除くことをいう」とある。『礼記・曲礼』に「玉爵を以て飲む者は揮ずべからず」とあり。注に「爵を揺して残酒を甩ぐを揮という」とある。『左伝・僖公二十三年』に「懐嬴、匜を奉じて盥を侍し、畢りて揮ず」とあり。注に「揮とは泼ぐことなり」とあり。また「散ず、濫費す」の義あり。『易経・乾卦・文言』に「六爻発揮して、広く事物の情理に通ず」とあり。疏に「六爻発散揮洒して、広く万物の情状に通ず」とあり。また「指揮」の義あり。『宋三朝政録』に「一時の快を乗じて一事を指揮処理して失あらば、史官必ずこれを載す」とあり。また『集韻』に吁運切、音は訓。これも「奮い起こす」の義なり。また胡昆切、音は魂。「揮掄」は完整にして破損なきを指す。また葉韻于倫切、音は筠。『王粲詩』に「荊軻燕に使ひ、送る者水辺に満つ。易水にて白衣を着、泣涙揮ずべからず」とあり。按ずるに『音学五書』『詩』を引きて曰く、「揮の古音は本より薫と読む」。『集韻』に時に

と作る。『正字通』に麾・撝と通ずとあり。『説文解字』は撝と揮とを二字に分つ。