康熙字典解説
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【酉集上】【言部】設;康煕筆画 11、頁 1151。『唐韻』識列切、『集韻』『韻会』『正韻』式列切、扇の入声。『説文』施す。言に従い殳に従う。殳は人を使わしむるなり。〔徐曰〕殳は駆遣して人を使わしむる所以なり。会意。『博雅』合す。『玉篇』置く。『易・繋辞』聖人卦を設けて以て象を観る。〔疏〕是れ其の卦を施設して、此の諸象有るなり。『詩・小雅』此の旐を設く。〔注〕也。『礼・経解』規矩誠に設ければ、方円以て欺くべからず。〔注〕弾画を謂う。〔疏〕置設を謂う。又『韻会』立つ。『前漢書・文帝紀』高帝之を設けて、以て四海を撫す。〔注〕置立なり。此の法を立てるを謂う。又大なり。『周礼・冬官考工記』桃氏剣を作り、其の茎に中て、其の後を設く。〔疏〕設は大なり。中より却って稍々大なる後を謂う。大なれば把に於いて制し易し。又仮借の辞。『戦国策』今先生不宦を設く。〔注〕設とは虚仮の辞なり。『前漢書・趙広漢伝』鉤距とは、設け馬の価を知らんと欲せば、則ち先に狗を問う。又突厥の別部兵を典する者を設と曰う。『唐書・李子和伝』突厥子和を署して屋利設と為す。〔注〕屋利は一設の号なり。又『韻会』唐の制、諸郡燕して将吏を犒うを旬設と謂い、今の事設と謂い、公厨を設厨と曰う。又姓、『姓苑』に見ゆ。又書質切に叶い、音失。『詩・小雅』鐘鼓既に設け、酬を挙げて逸逸たり。設は逸に叶う。又式吏切に叶い、音試。〔王賛・荀夫人誄〕喪庭托する所靡く、几筵虚しく設く。躬当に昏迷し、事荒滞すること無し。『六書故』また言に作る。詞を鋪り説く也。考証:『戦国策』「今先王不宦を設く」。謹んで原文に照らし「先王」を「先生」に改む。