康熙字典解説
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【子集下】【匕部】匕;康煕字典画数:2;ページ番号:152 ページ 18 列
『唐韻』は「履切」、『集韻』『韻会』は「補履切」、『正韻』は「補委切」で、音は「比」に似る。
『説文解字』に曰く、「匕は相次いで比較するを表す。また飯を取る器を指し、柶ともいう」。
『玉篇』は「匙」と釈す。
『易経・震卦』に「匕鬯を喪わず」とあり。
『詩経・小雅』に「捄なる棘の匕有り」と見え、注に「棘木をもって作り、鼎より肉を取りて俎(まな板)に置くに用いる」とある。
『三国志・劉先主伝』に「劉備食事中、驚いて匕と箸を落とす」と記す。
また「匕首」を指す。
『通俗文』に曰く、「剣類の兵器にして、首部の形匕に似たり。短小にして用い便なり、故に匕首と称す」。
『史記・呉世家』に「専諸、匕首を炙魚の中に隠し、以て呉王僚を刺す」とあり。
『刺客列伝』に「荊軻、秦に至り燕の督亢の地図を献ず。図尽くして匕首現る」と記し、注に「荊軻多年謀れども成らず、一尺八寸の匕首頼るに足らざればなり」と釈す。
『劉向・説苑』に「一尺八寸の短剣、首部の形匕に似たり」と見える。