康熙字典解説
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【寅集下】【弓部】弓;康煕筆画:3;頁碼:356 頁 01 行。【唐韻】居戎切、【集韻】【韻会】居雄切、【正韻】居中切、音は宮。【説文】弓とは、遠くを射る器なり。象形。【釈名】弓とは穹(おお)いなるの謂い。張れば彎曲するさまなり。【山海経】少皡、般を生む。般始めて弓を作る。【荀子・解蔽篇】倕弓を作り、浮游矢を作り、而して羿射を善くす。【周礼・冬官考工記】弓人は弓を作り、六材を取りて時に当るべし。六材既に具われば、巧者之を和す。幹は遠きを致す所以なり、角は疾きを致す所以なり、筋は深きを致す所以なり、膠は堅きを致す所以なり、糸は固きを致す所以なり、漆は霜露に勝うる所以なり。また車蓋の椽(たるき)を指す。【周礼・冬官考工記・輪人】弓凿の広さ四枚。【注】弓とは車蓋の椽を謂う。【疏】漢代、車蓋の椽を弓と称す。また射における的までの距離の単位を指す。【儀礼・郷射礼】的までの距離五十弓。【疏】六尺を一歩とし、弓の古制も六尺にして歩に相当す。而して弓と称するのは、的までの距離を数うるに、射器をもって称するに宜しきが故なり。【周礼・天官・司裘注】凡そ的までの距離、虎侯九十弓、熊侯七十弓、豹侯・麋侯五十弓。また土地を丈量する単位を指す。【度地論】二尺を一肘とし、四肘を一弓とし、三百弓を一里とする。三百六十歩を一里となす、即ち三百弓なり。【西域記】小鼓の声五百弓に達す。【注】五百弓とは二里半なり。また県名を指す。【前漢書・地理志】河間国に弓高県あり。【史記・韓王信伝】漢、頹当を封じて弓高侯とす。また水名を指す。【史記・霍去病伝】弓閭水を渡る。また姓を指す。【広韻】魯の大夫叔弓の後なり。【韻会】漢に光禄勲弓祉あり。また「肱」と通ず。【公羊伝・昭公三十一年】黒弓、濫を帯びて来たり奔る。【注】黒弓、他二伝には黒肱と作る。また「穹」と通ず。【史記・天官書】穹閭。【注】索隠曰く、一に弓閭と作る。弓は音穹、蓋し氈製の幕屋高く隆起するさまを指すならん。