康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 113 ページ)
【子集上】【人部】備;康熙筆画:12;頁 113。古文。【唐韻】【集韻】【韻會】平祕切、音避。成るなり。【周礼・春官・楽師】凡そ楽成れば則ち備を告ぐ。また皆なり、副うなり。【書・周官】官は必ずしも備わらず、惟だ其の人による。また先に具えて用を待つなり。【書・説命】惟だ事事なれば、乃ち其れ備あり。備あれば患い無し。【左伝・僖公五年】凡そ分・至・啓・閉には、必ず雲物を書す。備の為なるが故なり。また足るなり。【易・繋辞】易の書たるや、広大にして悉く備わる。また【礼・祭統】福とは備なり。備とは百順の名なり。所として順ならざる無きを備と謂う。また尽くすなり。【礼・月令】季秋の月、乃ち冢宰に命じて、農事を備え収む。また長兵を備と曰う。【左伝・昭公二十一年】少を用うるは致死を斉しくするに如かず。致死を斉しくするは備を去るに如かず。また掻くなり。【周礼・秋官】冥氏、若し其の獣を得ば、則ち其の皮革・歯・須・備を献ず。【註】須は直ちに頤下の須を謂い、備は掻くを謂う。掻は爪に音す。また姓なり。また蒲必切に叶い、音弼。【詩・小雅】礼儀既に備わり、鐘鼓既に戒む。戒は吉に音す。考証:【周礼・春官・大司楽】凡そ楽なれば則ち備を告ぐ。謹んで原書により大司楽を楽師に改む。凡そ楽の下に成の字を増す。【礼・月令】季秋の月、冢宰に命じて、農事を備え収む。謹んで原文により命の字の上に乃の字を増す。