康熙字典解説
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【辰集中】【木部】杙。康煕筆画 7、頁碼 512 頁 05 行。『唐韻』与職切、『集韻』『韻会』逸職切、『正韻』夷益切。音は弋に同じ。『説文』に「果名」とあり。『爾雅・釈木』に「劉、劉杙」とあり。注に「劉子は山中に生じ、実は梨に似て味酸甘く、核堅し。交趾に産す」とある。また『爾雅・釈宮』に「樴を杙と謂う。すなわち木杭なり」とあり。『左伝』襄公十七年に「臧堅、杙にて其の創を刺して死す」と見える。また獣を防ぐための木杭にも用いる。『荘子・人間世』に「囲一两握なる樹、猿を繋ぐ杙を求むる者あれば則ち之を伐る」とある。『韻会』および『説文』に曰く、木杭の義の杙は元は弋と書き、果名の字は杙と書いた。今や木杭の義の弋を杙と書き、弋は専ら弋猟の字として用いられるに至れり。