康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 278 ページ)
【寅集上】【子部】孚;康煕筆画:7;頁碼:278 頁 06 行。古文。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】芳無切、音敷。【説文】卵孚なり。一に曰く、信なり。【徐鍇曰】鳥の卵を孵すは、皆一定の時によりて失わず。【詩・大雅】成王の孚。【注】成王が天下に立てたる信を指す。【書・呂】獄訟定まりて人をして服せしむ。又【礼・聘義】玉の色瑩徹として内より外に見ゆ、これ信なり。【馬氏曰】玉というものは、内の質光潤通透にして外に光彩を透かす、故に以て信を象る。又【集韻】玉の光彩を指す。又種子の外皮を指す。【礼・月令・鄭注】その日甲乙、万物みな種皮を脱して自ら抽発萌生而出ず。又中孚は、【易経】の卦名なり。又去声に読む。【集韻】芳遇切、音赴。意は孵すなり。【揚子・方言】鶏卵に伏すれども未だ孵さず。或いは孵と書く。又葉韻して芳尤切、音浮。【詩・大雅】文王に效えば、万国信ぜん。上に臭に葉う。臭は平声に読む。按ずるに【集韻】は玉の光彩と解し、音方尤切す。孚また浮の読みあり、則ちこれ独り葉韻の問題にあらず。