康熙字典解説
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【亥集上】【鬼部】魁;康熙筆画:14;頁碼:1461 頁 09 行。古文。『広韻』苦回切、『集韻』『韻会』『正韻』枯回切、音は恢。魁帥。『書・胤征』に「厥渠魁を殲ず」とあり、『伝』に「魁は帥なり」と注す。『礼記・檀弓』に「魁と為らず」とあり、『注』に「魁は首のごときものなり」と説く。また『博雅』に「大なり」とあり。『史記・孟嘗君伝』に「初め薛公を魁然と為す。今これを見れば、乃ち眇小の丈夫耳」という。また『荘子・庚桑楚』に「人その跂を見るも、猶お魁然のごとし」とあり、『注』に「魁は安なり」とし、一説には主ともいう。また『博雅』に「魁岸は雄傑なり」とある。また星名。『史記・天官書』に「魁は参首に枕す」とあり、『注』に「魁は北斗第一星なり」と説く。『後漢書・郡国志』に「魁は方に杓たり」とあり、『注』に「春秋緯曰く、瑤光第一より第四までを魁と為す」という。また蜃蛤なり。『儀礼・士冠礼』に「素積白屨、魁をもって之に柎す」とあり、『注』に「魁は蜃蛤の柆注なり」と説き、『疏』に「魁蛤の灰をもって之に柆するは、其の白きを取るなり。魁すなわち蜃蛤の一物なり」と釈す。また姓なり。また小阜なり。『周語』に「以て魁陵と為す」とあり、『注』に「小阜を魁と曰う」と説く。また塊と同じ。『前漢書・東方朔伝』に「魁然として徒無し」とあり、『注』に師古曰く「魁は読んで塊に曰う」。また科と同じ。『後漢書・東夷伝』に「大率みな魁頭露紒」とあり、『注』に「魁頭は猶お科頭のごとし。髪を縈繞して科結を成すを謂う」と説く。また『集韻』に苦猥切、音は磈。魁瘣は大枝節の盤結せるなり。考証:『史記・孟嘗君伝』の「初め薛公を魁然と為す。今これを見れば、乃ち眇小の大夫耳」の文は、原文に照らして「大夫」を「丈夫」に改むべし。