康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 908 ページ)
【未集上】【米部】粤;康熙筆画:12;頁碼:908 頁第 33 行。『広韻』『集韻』『韻会』に「王伐切、音は越」とある。『爾雅・釈詁』に「粤、曰なり」とあり、注に「語辞の発端」とある。『説文』に「審慎の詞」とあり、徐の曰く、「凡そ粤と言う者は、皆事の端に句首に在り、未だ便ちに言うべからずして、その言を駐めて之を審らかに思う。『書経』召誥の『粤三日丁巳』是れこれなり。心中暗裏に其の日数を数えて、然る後に之を言う。其の声気舒び亏ぐ、故に亏に従って会意す」とある。また『爾雅・釈詁』に「于なり」とあり、注に「語の韻絶する嘆辞なり」とある。また曰に通ず。『書経・堯典』に「曰若稽古帝堯」とある。また越に通ず。『書経・召誥』に「惟太保先周公相宅越若来」とある。また地名なり。『前漢書・高帝紀』に「百粤の兵に従いて以て諸侯を佐け、暴秦を誅す」とある。また『地理志』に「粤地、牽牛・婺女の分野なり」とある。また厚し。『管子・五行篇』に「天は粤宛たり、草木養長す」とあり、注に「天は厚く順にして、時気に逆らわざるなり」とある。『説文』に「粤、亏に従い宷に従う」とある。