康熙字典解説
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【申集中】【虫部】蜎;康熙筆画:13;頁碼:1085 頁 07 行。『唐韻』於涓切、『集韻』縈絹切、『韻会』縈縁切、音は娟。『玉篇』に「蠋の貌」とあり。『詩』に「蜎蜎たる者蠋」と見え、詳しくは「蠋」の字注を見るべし。また『爾雅・釈魚』に「蜎は蠉虫なり」とあり、詳しくは「蠉」の字注を見るべし。また撓るるなり。『周礼・冬官・廬人』に「句兵は弾むること無からんことを欲し、刺兵は蜎むること無からんことを欲す」とあり。注に「鄭司農云く、蜎もまた掉ぐなり」という。また姓なり。『前漢書・芸文志』に「『蜎子』十三篇」と見え、師古の注に「名は淵、楚の人、老子の弟子なり。蜎は姓なり」という。また『広韻』に巨巻切、音は圈。義同じ。また『集韻』に于泫切、音は(欠)。『前漢書・揚雄伝』に「蜵蜎蠼濩の中」とあり、師古の注に「屋中の深広なるを言う」という。また休縁切。人名なり。『史記・甘茂伝』に「楚王范蜎に問う」とあり、『索隠』の注に「蜎、休縁切」という。また娟に通ず。『楚辞・遠遊篇』に「雌蜺便蜎にして増撓す」とあり、『成公綏・嘯賦』に「修竹の蝉蜎」という。また馨兖切。蝝に同じ。考証:『爾雅・釈虫』に「蜎は蠉虫なり」とあるは、謹んで原書に照らし「釈虫」を「釈魚」に改む。蠉の下に虫字を省く。