康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 992 ページ)
【未集下】【肉部】膏;康熙画数:16;頁碼:992 頁 01 行。【唐韻】古労切。【集韻】【韻会】居労切。【正韻】姑労切。音は高。【説文】肥なり。【韻会】凝固せるを脂といい、潤沢なるを膏という。一説に、角ある獣の脂肪を脂といい、角なき獣の脂肪を膏という。【元命包】膏は神明の津液なり。【易・鼎卦】雉の膏は食うべからず。【晋語】肥美なる膏とならずして、かえって禍を招くのみ。【注】膏、肥美なり。又【同】膏の性は端正し難し。【注】膏、肥肉を指す。【史記・田敬仲完世家】豨膏をもって棘木の車軸に塗る。【注】狶膏すなわち豚油なり。又【博雅】人の母胎に在りて一月にして膏状を成す。【左伝・成公十年】肓の上、膏の下に在り。【注】心の尖端の脂肪を膏という。又【正韻】潤沢の義。【博雅】膏、滑らかにして光沢あり。【易・屯卦】その膏沢を積む。【疏】正義曰く、膏は膏沢を指す。また唇脂、膏をもって丹砂を和して作る、これもまた膏という。【詩・衛風】豈に膏沐無けんや、誰がために容を飾らん。また甘美の義。【礼記・礼運】天甘露を下す。【注】膏、甘美に同じ。また凡そ樹木の文理白きものを皆膏という。【周礼・地官・大司徒】その地に生ずる物は膏物に適す。【注】鄭司農曰く、膏物は楊柳の類を指し、文理細かくして白きこと膏のごとし。また五穀のうち滑潤なるものを皆膏という。【山海経】西南の方、黒水の間に広都の野あり、そこに膏菽・膏稲・膏黍・膏稷あり。【注】郭璞曰く、味佳く、みな膏のごとく滑潤なるを謂う。又【唐韻】古到切。【集韻】【韻会】【正韻】居号切。音は誥。潤沢の義。【詩・曹風】黍苗夭夭たり、陰雨これ膏す。【釈文】膏、古報反と読む。【礼記・内則】脂膏をもってこれを塗る。【釈文】之を膏す、古報反と読む。按ずるに劉鑑『経史動静字音』に、凡そ脂膏の「膏」は平声に読み、物を潤うるに用いるときは「膏」といって去声に読む。考証:【詩・衛風】「豈に膏沐無けんや、誰の為めに容を飾らん」。謹んで原文に照らし、「誰の」を「誰適」に改む。