康熙字典解説
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【酉集下】【里部】量;康煕筆画:12;ページ:1292 頁第 05。古文。『広韻』『集韻』『韻会』力譲切。『正韻』力仗切。音は亮。『集韻』に「斗・斛を量という」。『書・舜典』に「時月日を協し、律度権量を同うす」。『釈文』に「量、力尚切。斗・斛の類の量器を指す」。『左伝・昭公三年』に「斉には旧四量あり。豆・区・釜・鐘なり」。『礼記・明堂位』に「度数権量を頒ちて、天下大いに服す」。注に「量とは、豆・区・斗・斛・筐・筥などの器の容るる多少をいう」。『前漢書・律暦志』に「量とは、龠・合・升・斗・斛の容量の単位をいう」。また『正韻』に「度量。容るべき懐を抱くを量という」。『蜀志・黄権伝』に「魏の文帝、其の器量あるを観る」。『程子遺書』に「人問う、器量は学ぶべしや。曰く、可なり。学進めば識長じ、識長ずれば量大いなるなり。人の器量は識に従いて長ず。亦有た識高くして量大ならざる者あり。是れ識未だ其の域に至らざるなり」。また限度を指す。『礼記・礼運』に「月を以て量と為す」。疏に「量は分界・限度の如し」。また『礼記・曲礼』に「凡そ宗廟の祭に用うる幣帛を量幣と称す」。『釈文』に「量、音は亮。また音は良」。また審度・估量を指す。『礼記・少儀』に「君に事える者は、先ず量って而る後に入り、入って而る後に量るなかれ」。『釈文』に「量、音は亮」。また酒量を指す。『論語』に「唯だ酒は量無し。乱れざるところを以て極と為す」。『東都事略』に「太祖、王審琦に謂いて曰く、天必ず汝に酒量を与えん」。また『唐韻』『集韻』『韻会』呂張切。『正韻』龍張切。音は良。『説文』に「軽重を称す」。『馮衍・遂志賦』に「衡を棄てて意に凭りて量るかな」。また『広韻』に「多少を計る」。『増韻』に「概ね多少を計る」。『唐書・武后紀』に「補闕は車に連ねて載するほど多く、拾遺は斗にして量るほど多し」。また長短を測量することを指す。『周礼・夏官』に「量人」。注に「量は測量の如し。丈尺を用いて土地を度量するをいう」。『前漢書・枚乗伝』に「一銖一銖之を称すれば、石に至れば必ず差あり。一寸一寸之を量れば、丈に至れば必ず謬あり。石を以て之を称し、丈を以て之を量れば、直にして失少なし」。また『韻会』に「商量」。また『博雅』に「量、測度なり」。『左伝・隠公十一年』に「徳を量じて位を処し、力を量じて動く」。『釈文』に「量、音は良」。『韓愈の詩』に「蚍蜉大树を撼らんと欲す、笑うべし自ら力を量らず」。按ずるに、古文中は亮・良の二音通じて用いられ、今では度量・器量と読むときは亮、丈量・商量と読むときは良として、二音ここに別つ。また『山海経』に「犬封国に文馬あり。身は白く、鬣は赤く、目は黄金の如し。名づけて吉量と曰う」。注に「郭璞曰く、一作吉良」。また『字彙補』に「緉と同じ。履の一双を指す」。『世説』に「阮孚曰く、知らず幾両の木屐を履くべきや」。考証:『礼記・檀弓』に「凡そ宗廟の祭に用うる幣帛を量幣と称す」とある。謹んで原書に拠り「檀弓」を「曲礼」に改む。