康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 925 ページ)
【未集中】【糸部】経。康煕の筆画数 13、頁 925。古文に坕と作る。『唐韻』『広韻』古霊切、『集韻』『韻会』『正韻』堅霊切。音は涇。『説文』に「織るなり」。『玉篇』に「経緯にして繒帛を成すなり」。『易・屯卦』に「君子もって経綸す」。疏に「経は経緯を謂う」とある。また『易・頤卦』に「丘に経を拂う」。注に「経はなお義なり」とある。また『書・酒誥』に「徳を経し哲を秉く」。伝に「常に徳を保ち智を保持する能くす」とある。『左伝・昭公二十五年』に「夫れ礼は天の経なり」。注に「経とは道の常なり」とある。また『詩・大雅』に「これを経しこれを営む」。伝に「経はこれを度るなり」とある。また『周礼・天官・冢宰』に「国を体し野を経す」。注に「経はこれに里を為すを謂う」。疏に「南北の道を経と謂い、東西の道を緯と謂う」とある。また『周礼・天官・大宰』に「もって邦国を経す」。注に「経は法なり。王のいわゆる礼経の常として秉じて天下を治むる者なり」とある。また『礼・月令』に「経紀を失うことなかれ」。注に「天文の進退度数を謂う」とある。また『礼・経解疏』に「経解とは、六芸政教の得失を記するがゆえなり」とある。また『左伝・昭公二十五年』に「夫婦の外内を為して、もって二物を経す」。注に「夫は外を治め、婦は内を治め、各々その物を治む」とある。また『論語』に「溝瀆に自経して、これを知るもの莫し」。何晏の注に「経は溝瀆の中に経死するなり」とある。『晋語』に「雉、新城廟に経す」。『釈名』に「頸を屈め気を閉ずるを雉経と曰う。雉の為すがごときなり」とある。また『広韻』古定切。音は径。経緯なり。また織るなり。また『離騒』王逸の注に「経は径なり」。『釈名』に「経は径なり。径路のごとく通ぜざるところなく、常に用うべし」とある。また『韻補』居良切に叶う。『韓愈・此日足可惜の詩』に「門を閉じて書史を読み、清風窓戸に涼し。日に子の来遊を念ず、子豈に我が情を知るや。別離久しからずと雖も、辛苦多く経る所あり」。情の音は翔。『五経文字』に「作る者は訛りなり」とある。