康熙字典解説
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【申集上】【艸部】荊;康煕筆画:14;頁碼:1030 頁 11 行目
古代文献による記載:『唐韻』には「挙卿切」と注音され、『集韻』『韻会』『正韻』には「居卿切」と注音され、音は「京」に似る。『説文解字』には楚の木の意と解説される。『山海経』には虖勺山の山下に荊と杞の木が多く生えると記される。『本草』には牡荊が言及されている。【注】古来、杖はしばしば荊木で作られたため、字形は「刑」に従う。叢生して疎らに成長することから、「楚」とも称される。荊楚の地は、この植物が盛んに産出することに由来して名付けられた。
また州名を指す。『尚書・禹貢』には、荊山より衡陽に至る一帯が荊州であると記される。
また山名を指す。『後漢書・郡国志』には、南郡臨沮侯の領地に荊山があると記される。【注】卞和が璞玉を発見した場所である。
また姓氏である。『通志・氏族略』には、燕国に荊軻がおり、この姓の郡望は広陵に出ると記される。
また『韻補』には「居良切」と注音され、音は「姜」に似るとある。『列女伝』には、災禍を避けるために州犁を他人に託し、伯宗が禍に遭い、州犁が荊の地へ逃れたと記される。
補遺:『正韻』には、「荊」の字と同じであると記される。「荊」の字形は「幵」に従う。