康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 221 ページ)
【丑集上】【囗部】圜。康煕筆画:16。頁碼:221 頁 12 行。『唐韻』王権切。『集韻』于権切。「円」に同じ。『説文』天の体なり、全きなり、周るなり。『易・説卦』乾は天為り、圜為り。『周礼・冬官考工記』輿人は車を作れ、圜なる者は中に規に叶い、方なる者は中に矩に叶う。又、これを規してその圜なるを眡(み)る。『礼・深衣』袂は圜にして規に応じ、曲袷は矩のごとくの方に応ず。又『前漢書・梅福伝』高祖の従うこと転ずる圜のごとし。〔注〕「円」に同じ。又『周礼・春官・大司楽』圜鐘は宮為り。〔注〕圜鐘は夾鐘なり。又『周礼・春官・大司楽』冬至には地上の圜丘に祀り、夏至には沢中の方丘に祀る。〔注〕高きに因りて天に事うるがゆえに、地上に自然の丘を取り、圜なるものは天の圜に応ず。下に因りて地に事うるがゆえに、沢中に方丘を取り、水中には祭を設くるべからず、故にまた自然の方丘を取り、地方を象るがゆえなり。又、圜法とは銭なり。『前漢書・食貨志』斉の太公、周のために九府の圜法を立つ。又『周礼・地官・比長』圜土をもってこれを入れしむ。〔注〕圜土は獄城なり。獄必ず圜なるは、規は仁を主とし、仁心をもってその情を求む。古の獄を治むるは、之を出だすことを閔(あわ)れり。又、『周礼』に司圜あり、罷民を収めて教うを掌る。凡そ人を害する者は冠飾を使わずして明を加え、事に任じてこれを収め教う。〔疏〕収教とは、圜土に入り、収められて困苦せしめられ改悔するを謂う。又『唐韻』戸関切。『集韻』『韻会』『正韻』胡関切。音は還。繞るなり、囲むなり。『賈誼・治安策』一親戚を動かせば、天下圜視して起つ。〔注〕驚視なり。『通鑑』漢の明帝辟雍に幸し、冠帯縉紳の徒圜橋門にして、観聴する者蓋し億万人なり。又、圜陽は県名。前の「圁」の字の注に見る。