康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 920 ページ)
【未集中】【糸部】紼;康煕筆画 11、頁 920。『広韻』『集韻』『韻会』に分勿切、音弗。『説文』に「乱れた糸」とある。また『爾雅・釈水』に「紼は繂なり」とあり、『詩・小雅』に「紼纚之を維す」、伝に「紼は縛なり」とある。また『礼記・曲礼』に「葬を助くるには必ず紼を執る」、註に「棺を牽く縄」とある。『釈名』に「前にて牽くを紼と曰う。紼は発の意にして、車を引きて進ましむ」とある。また紱と通ず。『前漢書・丙吉伝』に「上、使人して紼を加えしめ印を封ぜしむ」、註に師古曰く「紼は印を繋ぐ組なり」。また芾と通ず。『白虎通』に「紼は蔽の意にして、行く時に以って身前を蔽う。天子は朱紼を用い、諸侯は赤紼を用う。『詩』に曰く『朱紼煌々たり』。また曰く『赤紼在股』。按ずるに『詩』中の朱紼・赤紼は皆芾に作る」とある。また『集韻』に芳未切、音費。『類篇』に「乱れた麻」とあり、『玉篇』に「あるいは茀に従って作り、また綍にも作る」とある。考証:『詩・小雅』「紼纚之を維す」、伝「紼は縛なり」は、謹んで原文に照らせば「縛」は「縳」に改むべし。