康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 142 ページ)
【子集下】【刀部】副;康煕字典画数:11 画;頁碼:第 142 頁第 23 項。
発音について:
-『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』は「敷救切」と注音し、「否」の去声のように読む。
釈義:
1. 副貳・輔佐の意。『漢書・功臣表』に「副在有司」とあり、すなわち官員を輔佐することを指す。『広韻』は「佐也、称也」と釈する。
2. 『爾雅・釈詁』は「審也」と釈し、注に「副」は次長(副職)の称、「審」は詳らかに察するを指すとある。
3. 古代の後妃の首飾りを指す。『詩経・鄘風』に「副笄六珈」とあり、注に編み髪で作った頭飾りであると説く。
その他の発音及び釈義:
-『韻会』にまた「芳遇切」と読み、音は「赴」に同じく、意義は上記と同じ。
-『唐韻』は「芳福切」、『集韻』『韻会』は「芳六切」と読み、音は「覆」に同じく、剖く・判断する・分裂するの意。
-『唐韻』は「芳逼切」、『集韻』『韻会』は「拍逼切」と読み、音は「逼」に同じ。『広韻』は「析也」と釈す。『礼記・曲礼』に、天子のために瓜や果物を削る者は「之を副す」とあり、注に皮を削いだ後に四つに切り分け、横に断つことだと説く。
異体字:
- また「疈」とも書く。『周礼・春官』に「疈を以て辜とし四方百物を祭る」とあり、注に「疈」は牲口の胸を剖くことを指すと説く。
- 籀文(大篆)は「疈」と書く。『六書故』は「劈」「副」「疈」の三字は実的に同一字であるとする。