康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 846 ページ)
【午集下】【示部】禪;康煕筆画 17;頁 846【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】時戦切、音は繕。封禅。【韻会】土を積み上げて壇とし天を祭るを封と称し、場地を清めて地を祭るを禅と称す。古昔、天子四方を巡狩し、四岳に至れば、泰山に壇を築いて天を祭り、小山に場地を清めて山川を祀れり。『舜典』に曰く、歳二月東巡して岱宗に至り、柴を燔じて天を祭り、次序をもって山川を望祭すと。これ即ち是なり。斉の桓公、泰山に封禅せんと欲し、管仲理由を設けて之を諌め、祥瑞の徴なきを以て封禅すべからずと曰えり。秦始皇に至り、神仙の説に惑わされ、祭祀祈祷により長生を求めんとし、遂に封禅を特別の典礼となせり。項氏曰く、清め出された場地を「墠」と謂ひ、後に改めて「禅」と称す。是れ之を神格化せるなり。又、交替を指す。禅譲とは、位を他人に伝うるをいう。『孟子』に唐堯・虞舜禅譲を行えりと記す。また「嬗」とも書く。『前漢・律暦志』に堯天下を舜に伝譲せりと記す。【師古注】に曰く、嬗とは即ち古の禅譲の字なり。又、「擅」に通ず。『荀子・正論篇』に堯舜擅遜すと書く。【注】に「擅」は「禅」と同じと説く。又、「儃」とも書く。『揚子・法言』に允哲堯儃舜の重しと書く。【注】に「儃」は「禅」に同じと説く。又、『漢書』に「禅」の字多く「䄠」と書く。詳しくは「䄠」の字の注に見ゆ。又【広韻】市連切【集韻】【韻会】時連切、音は蝉。静慮・静修を指す。仏教に禅定の説あり。『伝灯録』に禅に五種ありと記す:外道禅、凡夫禅、小乗禅、大乗禅、最上乗禅。【杜甫の詩】に虚空禅を離れずと書く。