康熙字典解説
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【亥集中】【鳥部】鷊;康煕筆画:21;頁碼:1498 頁第 10。『広韻』に五歷切、『集韻』『韻会』に倪歷切とあり、音は「逆」に同じ。『玉篇』によれば、「鶂」「鷁」と同字。『埤雅』に曰く、鷊とは綬鳥なり。綬鳥の大きさ八哥(くが)に似たり、頭は雉に似たり。時に数寸の物を吐き出だし、食するときは必ず嗉嚢に儲く。胸前の嗉嚢は斗のごとく大なり。『古今注』に曰く、吐綬鳥を功曹ともいう。今俗称して錦囊という。また辟株ともいう。行くときは必ず草木を遠ざく、その嗉嚢に触るるを恐るればなり。『韻会』に曰く、珍珠鶏ともいう。身に珍珠のごとき斑点の文あり。李時珍いわく、吐綬鶏は頸に嗉嚢あり、中に肉質の綬帯を蔵す。平常は見えず、春夏清明の時節に至りて日に向かいて之を展開す。まず頂上に翠緑色の角二つ、長さ約二寸を出だし、次いで頸下の綬帯を徐々に展ぶ。長広ほぼ一尺に近く、色彩鮮爛たり。しばらくすれば皆収む。有人これを開きて見るに、内には何も見えず。また草の名なり。『詩・国風』に「中唐に甓あり、邛に旨き鷊あり」とあり。『爾雅・釈草』に「虉綬」と作る。〔郭璞註〕雑色ある小草にして、綬帯に似たるものなり。