康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1196 ページ)
【酉集中】【豕部】豨;康煕筆画:14;頁碼:1196 頁下段 29 行。【唐韻】虚豈切。【集韻】【韻会】許豈切、希の上声。【玉篇】猪。【荘子・知北遊】「監市豨を履む」。【注】豨は大猪。また【広韻】に「楚人は猪を豨と呼ぶ」とある。【揚子・太玄経】「豨毅として其の牙」。【注】豨は人の猪を呼ぶ称なり。また【説文】に「豕走りて豨豨す」とあり、【正韻】に「猪の走る音」と註す。【前漢・食貨志】に「王莽、天下の囚徒・人奴を大いに募り、名づけて猪突豨勇と曰う」。【師古曰】東方では猪を狶と名づく。一説に豨とは猪の走るをいう。また封豨は神獣なり。【説文】に「古に封豨・修蛇の害あり」と見え、【楚辞・天問】に「封豨是を射る」とあり、【注】に神獣とす。また封豨は星名にして、詳しくは前の「豕」字の注に見ゆ。また豨は人名にして、【史記・列伝】に見ゆ。また【広韻】香衣切、【集韻】【韻会】香依切、音希。猪なり。【揚子・方言】に「南楚これを豨と謂う」とあり。また薬名なり。【韓愈・進学解】に「医師を訾って昌陽をもって年を引き、其の豨苓を進めんと欲す」とあり。互いに「豕」字の注に詳し。また【本草綱目】に「豨莶、一名猪膏母」とあり。【李時珍曰】楚人は猪を豨と呼び、草の気味辛く毒あるを莶と呼ぶ。此の草の気臭く猪の如くして味莶螫なるが故に名づく。【広韻】に亦た狶と作すとあり。