康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1350 ページ)
【戌集中】【阜部】限;康煕筆画:14;頁碼:1350 頁 07 行
『広韻』は「乎」に切り、『集韻』『韻会』『正韻』は「下」に切り、音は「硍」の如し。
『説文解字』に「隔絶す」とあり。
『玉篇』に「境・限り・整斉なり」とあり。
『易経・艮卦』九三の爻辞に「艮其限」とある。
【注】限は身体の腰を指す。第三爻は上下の卦象の間に位するがゆえに、「艮其限」という。
『戦国策』に「南方には巫山・黔中をもって限りとす」とある。
『史記・平準書』に「屋舎・車馬・服飾、上制を超えて限りなし」とある。
また『説文解字』に別の義として「門閾(しきい)」とあり。
『玉篇』に「門閾なり」とあり。
『広韻』に「𨵾」に通じ、門閾を指すとあり。
また『集韻』『正韻』に「魚懇切」、音は「峎」の如し。
『集韻』に「急切の意を表す」とあり。
また『韻会小補』に「胡艮切」、音は「恨」の如し。
『釈名』に「艮はすなわち限なり。時未だ至らずして物の生ずるを阻み、これを限る」とあり。
また葉韻に「胡蹇切」、音は「岘」の如し。
『顔延之・陶潜誄』に「度量は測り難く、進退おのずから限りあり。長卿は官を棄て去り、稚賓は自ら辞免す」とある。
また葉韻に「形甸切」、音は「現」の如し。
『蘇轍・孫提を送る詩』に「窓を開きて佳客を迎え、退いて書巻を研読す。為政久しからずして、清風おのずから限りなし」とあり。【注】「巻」は去声に読む。