康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 624 ページ)
【巳集上】【水部】浪;康煕筆画:11;頁碼:624 頁 18 行。『広韻』魯当切、『集韻』『韻会』盧当切、『正韻』魯堂切、音は郎。滄浪は水名。『水経注』に「水は荊山より出でて、東西に流れて滄浪の水となる」とある。また康浪も水名。『広輿記』に「青州臨淄に在り」と見える。また浪浪とは流れ動くさま。屈原『離騒』に「余が衣襟を濡らす涙の浪浪として止まざる」とある。また聊浪とは放蕩無拘のさま。揚雄『羽猟賦』に「天地の間を聊浪として遊ぶ」とある。また浶浪とは驚き擾ぐさま。張衡『西京賦』に「草木の浶浪として交錯す」とある。また博浪は地名。『前漢・地理志』に「河南郡陽武県に博浪沙あり」と見える。また楽浪は漢代の郡名、すなわち古の朝鮮国なり。また荘浪は県名、平涼府に属す。また『唐韻』来宕切、『集韻』『韻会』『正韻』郎宕切、音は阆。波浪。水が石を衝き風に遇って浪を起こす。また鼓動すること。孔稚圭『北山移文』に「軽率に櫓を鼓して京師に至る」とある。また戯れて放浪し、謹厳ならざるさま。『詩・邶風』に「謔浪笑傲」とあり。注に「浪は心意の萌動するなり」とある。また井の名。張僧鑑『潯陽記』に「湓城に浪井あり」と見える。また姓。晋に浪逢という者あり。また『集韻』里党切、音は朗。孟浪は大略のごときもの。一説に、精確ならず要緊ならざるさまとする。『荘子・斉物論』に「先生はこれを孟浪と以為す」、すなわち粗略にして当たらざる言論と為す。徐邈は莽朗と読み、向秀は漫瀾と読む。