康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 479 ページ)
【卯集下】【斤部】斧;康煕筆画:8;頁碼:479 頁 08 行。【唐韻】方矩切。【集韻】【韻会】匪父切。音は「甫」に同じ。【説文解字】木を伐る器なりと釈す。【釈名】斧は甫なり。甫は始なり。凡そ器を作るには、始めて斧をもって木を伐り、而して後に成すゆえなり。【広韻】神農氏、斤・斧を作り、陶冶を興すと載す。【易経・旅卦】資斧を得とあり。【注】斧は荊棘を除き、居を安んずるに用うるなりと説く。【孟子】斧斤は時を以て山林に入るべしと云う。【詩経・豳風】既に我が斧を壊せりとあり。【伝】斧の属にして、銎(あな)の円なるを斧と曰う。また、凡そ斧をもって物を斫るも亦た斧と曰う。【古詩・苦寒歌】囊を負いて薪を拾い、氷を斫って粥を煮くと描く。【注】天寒く水氷るがゆえに、氷を斫って粥を煮るなりと説明す。また仙人の名なり。【左思・蜀都賦】山図は薬を採って道を得、赤斧は丹を服して不老となると記す。【注】列仙伝に、丹砂を服すれば死せずと見えたりと釈す。また【儀礼・覲礼】に、天子、牖戸の間に斧依を設くとあり。【注】依は今の素屏のごときものなり。上に斧文を繡して威を示す。斧はまた黼ともいう。また鉞斧あり。今の鹵簿にもこれあり。形は満月の如く円なり。【集韻】時に「鈇」とも書く。