康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 155 ページ)
【子集下】【匸部】區;康煕筆画:11;頁碼:155 頁 00 行
【唐韻】音「豈倶切」、【集韻】【韻会】音「亏于切」、【正韻】音「丘于切」にして、音「駆」に同じ。
【説文解字】に「蔵匿・隠蔽なり」と釈す。字形は「品」が「匸」中に在るより成り、「品」は衆多の物品を表わす。
【徐鍇注】凡そ「区」と言うは、皆蔵匿の意を含む。
【荀子・大略篇】に曰く、「言の信ずべき者は、明言と隠蔽との界を区別するに在り」。注に云う、「区とは物を蔵むる所を指す」。
また【前漢書・揚雄伝】に「田一廛、宅一区有り」と記す。
【張敞伝】に曰く、「張敞は耳目の手掛かりにより賊首を検出し、その居所を明らかにせり」。注に師古曰く、「区とは居住の所を指す」。
また【韻会】に釈して、「区とは小室の名なり」という。
【前漢書・胡建伝】に「北軍の営塁を穿ちて売買の小屋と為す」と記す。注に師古曰く、「区とは小屋の名にして、今的小庵屋に類す。故に衛士の屋を区と称す」。
また【論語】に「区以て別矣」とあり。朱熹注に云う、「区は類別のごとし」。
【韓愈・趙子を別つ詩】に曰く、「人心未だ嘗て同じからず、同一の理を以て区別すべからず」。
また【爾雅・釈器】に「玉十を区と称す」と記す。郭璞注に云う、「双玉を瑴と称し、五瑴を一区と為す」。
また「区区」は微小なる形容なり。
【前漢書・楚元王伝】に「豈区区たる小礼の為ならんや」とあり。注に師古曰く、「区区とは即ち小なるの意なり」。
【礼・楽志】に「河間は区区たる小国なり」という。
また【集韻】【韻会】に音「祛尤切」にして音「丘」に同じ。区域の意なり。
【増韻】に「区分・土山」と釈す。
【韻会】に曰く、『曲礼』には同音字を避諱せず、例えば「宇」と「禹」、「丘」と「区」のごとし。「禹」「宇」の二字は音に差別なし。「丘」と「区」は今音異なるも、古語を究むれば発音亦同じ。
【陸士衡詩】に「普厥丘宇」の句あり。
また晋代の閣名に若干の「区」を記して別に「丘」の字に作るものあり、これにより「丘」と「区」の古音に差別なきを知る。
また【集韻】【韻会】【正韻】に音「烏侯切」にして音「甌」に同じ。量器の名なり。四豆を一区と為す。
【左伝・昭公三年】に「豆区釜鐘」と記す。
また隠匿の意あり。
【左伝・昭公七年】に「楚の文王『僕区之法』を定む」と記す。注に云う、「僕とは隠す、区とは匿す」。
また姓なり。
【韻会】に「古の欧冶子の子孫なり」と記す。
【王莽伝】に中郎区博ありと記す。
また【集韻】に音「居侯切」にして音「鉤」に同じ。「句」と同じく、屈曲の意なり。
【韻会】に曰く、「句」は時に「区」に作る。
【礼記】に「区萌達す」と記す。注に云う、「屈曲して生ずるを区と称す」。疏に云う、「鉤のごとく屈曲して生ず」。