康熙字典解説
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【亥集上】【馬部】駱;康熙筆画:16;頁 1438。『唐韻』盧各切、『集韻』『韻会』『正韻』歴各切、音は洛。『玉篇』に「白馬にして黒鬣」とあり。『詩・小雅』に「嘽嘽たる駱馬」と見え、『礼・明堂位』に「夏后氏は駱馬にして黒鬣」と記す。また国名なり。『史記・南越王佗伝』に「佗、兵威をもって辺を圧し、財物を以て閩越・西甌・駱に賂遺し、役属せしむ」とあり。注に「『漢書音義』曰く、駱は越なり。『索隠』曰く、姚氏『広州記』を按ずるに、交阯に駱田有り、潮水の上下面に仰ぎ、人その田を食み、名づけて駱侯とす。諸県自ら駱将と名づく。後、蜀王将兵を与えて駱侯を討たしめ、自ら安陽王と称す。尉佗、安陽王を攻破し、二使をして交阯・九真の二郡を典主せしむ。即ち甌駱なり」とある。また県名なり。『前漢・地理志』に定襄郡駱県と見え、また姓なり。駱統、『呉志』に見ゆ。また落と通ず。『史記・天官書』に「大荒駱歳、陰巳に在り」とあり。また『暦書』は大荒落と作る。また『字彙補』に魯故切、輅と同じとし、『史記・秦本紀』「非子、周の大駱となる」是れなり。また『字彙補』に居詐切、音は駕とし、『転注古音』に「古、駕・輅皆駱字と同じ。駱は車駕を主るが故に、字互用すべし。猶お甸の椉に対するがごとし」とある。『玉篇』にまたと作る。