康熙字典解説
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【酉集上】【角部】觥;康煕筆画:13;頁碼:1142 頁 03 行。【唐韻】古横切。【集韻】【韻会】【正韻】姑横切。「嘓」の平声に読む。【説文解字】もとは「觵」と作り、犀の角をもって作った飲器なり。其の形曲がるを以て「觵」と名づく。【徐鍇曰】觵とは、曲り隆起する貌なり。【詩経・周南】我れ姑らく彼れの兕觥を用いて酒を酌まん。【毛伝】角を以て作る酒器なり。【孔穎達疏】『礼図』に曰く、觥の容は七升、犀の角を以て作る。別に説に、木を刻みて犀角の形に象る。蓋し犀角無ければ則ち木を以て作るなり。『韓詩』に曰く、觥は五升を容れ、不敬を罰するに用う。觥とは「廓」の義なり。君子過ちあれば、觥のごとく明らかに彰れたり。【周礼・春官・小胥】觥を以て不敬者を罰す。【鄭玄注】觥は罰酒の器なり。或本「觥」に作る。按ずるに『詩詁』に曰く、兕觥は角製の酒器なり。是れ其の制を言う。注に曰く、觥は罰爵なり。是れ其の用を釈す。然るに『詩経』の『巻耳』『七月』に見ゆる「兕觥」は、皆罰酒に用うるにあらず。可见なるべし、觥は酒器の大なる者にして、時に罰酒に用うるも、専ら罰酒の為めに設くるにあらず。又「大」の義あり。【揚子・太玄経】觥羊の毅たり。【注】觥羊とは大羊なり。又玉鐘の声を指す。【韓愈・記夢詩】杖を以て玉版を撞き、彭觥の声を発す。又「觥觥」、剛強正直なる貌を形容す。【後漢書・郭憲伝】関東の剛直にして屈せざる郭子横。又葉韻、姑黄切に読み、音「光」に同じ。【詩経・豳風】彼の公堂に升り、彼の兕觥を挙げて、万寿無疆を祝す。【劉楨・魯都賦】礼器を捧げ覆巾を持ち、杯を受けて酒觞を送る。満ちては飲み干し、酒液は罰觥に滴る。【音学五書】古本、「光」と読む。