康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 977 ページ)
【未集下】【肉部】胆;康熙筆画:19;ページ番号:977 頁第 12 行。『集韻』に「蕩旱切、音但」。肉の胆のこと。また「当割切、音怛」。「臈胆」は肥えた様。また『広韻』に「徒干切」、『集韻』に「唐干切」、音は壇。『広韻』に「口の脂沢なり」。『正字通』に「俗に胆を以て胆とす、非なり」。胆、『唐韻』に「都敢切」、『韻会』『正韻』に「睹敢切」、音は黵。『説文』に「肝に連なる府なり」。『広韻』に「肝胆」。『素問』に「胆は中正の官にして、決断ここに出ず」。『白虎通』に「胆は肝の府なり。肝は仁を主る。仁者は忍びざれば、故に胆を以て断ず。是を以て肝胆の二者、必ず勇あり。肝胆趣を異にす、何ぞ相為って府たるを知るや。肝は木の精なり。人の怒るや青く色づき目を張らざるはなし、これその効なり」。『史記・越世家』に「坐臥すれば即ち胆を仰ぎ、飲食すれば亦た胆を嘗ず」。『前漢書・張耳陳余伝』に「将軍瞋目して胆を張る」。注に「胆を張るとは、勇の甚だしきを言う」。『後漢書・光武紀』に「今同心胆せずして、共に功名を挙ぐべし」。また『淮南子・精神訓』に「胆は雲と為る」。また『拾遺記』に「昆吾山に獣あり、銅鉄を食う。呉国の武庫中の兵刃ことごとく食尽き、双兎を得たり。鉄の胆あり、鋳て双剣と為す」。また虫の名。『博雅』に「胆蛇は青蠵なり」。また草の名。『博雅』に「陵游は龍胆なり」。また拭い治むること。『礼記・内則』に「桃はこれを胆と曰う」。注に「啖食して治め選ぶの名」。疏に「毛を去り拭い治めて、色を青く滑らかにして胆の如くせしむるなり」。また姓。『呂氏春秋』に「中牟に胆胥という士あり、既に請いてこれを見る」。