康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 908 ページ)
【未集上】【米部】粥;康煕筆画:12;頁碼:908 頁第 36 行。【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】之六切、音は祝。糜なり。【釈名】「粥は糜に濯ぐがごとく、粥粥然たり」。【礼記・月令】「仲秋、糜粥を行って飲食す」。【風土記】「天正日に南至り、黄鐘長を践む。是の日始めて歯動き、饘粥を作って以て幼を養う」。【南越志】「盧陵城中に井あり、半ば青く半ば黄なり。黄なる者は甘く滑らかにして、粥を作るに適し、色金のごとく、灰汁に似て、甚だ芬馨あり」。また豆粥あり。【後漢書・馮異伝】「光武饒陽の蕪蔞亭に至る。異、豆粥を上ぐ」。【晋書・石崇伝】「崇、客のために豆粥を作れば、咄嗟の間に辦ず」。また茗粥あり。【茶録】「呉人、茶を採って之を煮る。名けて茗粥と曰う」。また榆粥あり。【唐書・陽城伝】「中条山に隠れ、歳飢ゆれば、榆を屑にして粥とす」。また天に粥あり。【天文集要】「玉井、粥を主る」。また涼州は粥を羅阇と為す。【異物志】「高昌は僻土にして、華と異なる所あり。寒ければ冷水を服し、暑ければ羅阇を啜る」。また【説文】に「本は鬻と作る。今俗に粥と作る」とあり。【前漢書・文帝紀】「吏廪、当に鬻を受けるべき者は、或いは陳粟を以てす」。【注】「鬻は粥と同じ」。師古曰く、「黄帝始めて穀を烹いて粥と為す。周は之を饘と謂い、宋・衛は之を餰と謂う」。また姓なり。鬻熊、周の文王時の人。省みて粥と作す。楚に粥権あり、即ち熊の後なり。また「粥粥」は謙遜の貌なり。【礼記・儒行】「粥粥として能なきが若し」。【疏】「粥粥は、柔弱専愚の貌なり」。【注】「また羊六反と作る」。また【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】余六切、音は育。【前漢書・礼楽志】「粥粥音送」。【注】「粥粥は敬懼の貌なり」。師古曰く、「粥は弋六反」。また北狄の名なり。【史記・五帝紀】「黄帝北に葷粥に遂ぐ」。【注】「粥、音は育」。また売るなり。【礼記・王制】「田里は粥せず」。【荀子・儒効篇】「魯の牛馬を粥する者は価を豫せず」。また【韻会小補】「靡為切。也。通じて靡と作る」。また職律切に叶い、音は〇〇なり。【蘇軾・鍾山の詩】「老僧一身泉上に住し、十年人間跡を掃尽す。客到れば惟柏子の香を焼き、朝飢えて坐して山前の粥を視る」。