康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 565 ページ)
【辰集下】【欠部】欠。康煕筆画:4。頁碼:565 頁上段 01。古文。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「去剣切」、謙の去声とす。『説文』に「欠を作す。口を開きてあくびする貌。気の人の上より出づる形に象る」とあり。徐曰く、「人のあくびは、緩ずるの義なり。気塞がりて通ぜざれば、あくびして之を疏ぐ」と。韓愈『東方朔雑事を読むの詩』に「あくびは旋風を成す」とあり。また欠伸を指し、疲れたる貌なり。人の気足らざればあくびし、体倦ければ伸ぶ。『礼記・曲礼』に「君子に陪坐す、君子もしあくびし伸ぶあらば、陪坐の者退くことを請うべし」とあり。また欠申とも書く。『前漢書・翼奉伝』に「体不和なればすなわち欠伸し、面に現る」とあり。また不足を指す。韓愈『張籍に贈るの詩』に「今まさに自ら幸いと覚ゆ、心に思うところ一として欠くるなし」とあり。また水名にして汝南に在り。『水経注』に「沙水東に分かれて二流となり、その一は東流して注ぐ、すなわち注水なり。俗称してこれを欠水と為す。欠の字は彡の下に児を書く」とあり。考証:『前漢書・翼奉伝』「体不和なればすなわち欠伸し、面に現る」。謹んで原文に従い「伸」を「申」に改む。