【寅集中】【山部】崎;康煕筆画:11;頁碼:313 頁 19 行。『広韻』去奇切。『集韻』『韻会』丘奇切、音は敧(き)。『説文』に「険なり」とあり、本字は「

」にして、危に従い攴声なり。今文は「崎」に作る。『玉篇』に「崎岖は山路の平ならざるなり」とあり。『張衡・南都賦』に「上は平衍にして曠蕩たり、下は蒙蘢として崎岖たり」と見える。また『集韻』に渠羈切、音は奇(き)。義同じ。また去綺切、音は錡(ぎ)。「岿崎」は山の貌なり。一説に不安の貌ともいう。『王褒・洞簫賦』に「徒に其の傍山側を観るや、則ち嶇嵚岿崎たり」とある。また去何切に叶い、音は苛(か)。『司馬相如・上林賦』に「深林巨木、崭岩嵾嵳。九嵕嶻嶭、南山峩峩。岩陁甗錡、嶊萎崛崎」と見える。また『集韻』に于宜切、音は漪(い)。地名なり。上党に崎氏の阪あり。また渠希切、音は祈(き)。曲岸なり。按ずるに、上党の陭氏は本「陭」に作り、必ずしも山に従って改むべからず。また曲岸と訓ずるは、石部の「碕」字と音義同じく、重出にして倶に従うべからず。『正字通』に「陭・隑・埼・碕通ず」という。