康熙字典解説
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【酉集下】【酉部】酺;康煕筆画:14;頁碼:1283 頁第 19。【唐韻】薄乎切、【集韻】【韻会】蓬逋切、【正韻】薄胡切、音は蒲。【説文】に「君王の恩徳広く天下に布く時、特許して行う大規模な聚飲」とある。【広韻】に「大酺とは、酒を飲んで楽を行うこと」とある。【史記・秦始皇本紀】に「天下大酺を行う」とあり、注に「天下歓慶し、大規模に聚飲する」とある。【前漢書・文帝紀】に「聚飲五日を特許す」とあり、注に「漢の律法には、三人以上が無故に聚衆して酒を飲む者は、罰金四両と定む。今、皇帝詔して特准し、聚会して酒を飲むこと五日を許す」とある。師古曰く、「酺とは布施の義なり。君王の恩徳天下に布き、衆人に聚会して飲食することを許すを酺と謂う」。唐には聚飲の禁令なく、また聚飲を賜う場合もあり、大概は集まって音楽歌舞を演じ、年長者に酒と麺食を賜うものなり。【集韻】に或いは「𨢇」と作るとある。また【周礼・地官・族師】に「春秋の祭祀に酺神を祭るも亦た此のごとし」とあり、注に「酺とは人物の災害を掌る神霊を指す」とある。また【集韻】【韻会】に蒲故切、【正韻】に薄故切、音は歩。義同じ。考証:【説文】に「王徳広く布き、大酒なり」とある。謹んで原文に照らし、「徳」の下に「広」の字を省く。